「当然、そんな家庭に長く居れるわけもなくて、俺も家出した。小4の頃だった気がする」
今のあたしより2つ下だ。
そんな早くに家出か…。
「んで、さっきのあの店長に拾ってもらってこうなったって感じ。
…本当にキツかった。
家に居ても誰も俺に見向きもしてくれない。
ご飯を与えてくれることもない。
母親が俺を産まなかったらこんな思いしなくてよかった。
なんで俺のことなんか産んだんだよ。
ずっとずっとそう思って母親を憎んできた。
父親だって同じだ。
俺の存在なんかないように扱って、父親らしいことは1つもされてない。
家に食べる物が無くなったのに父親は帰ってこず、何日もご飯を食べれなかったことだって何度もある。
なんで俺生きてるんだろうなって幼いながらに考えて、でも分からなくて。
父親と母親を憎む気持ちだけが大きくなっていった。
それは今でも変わってない。
でも、孝太さんが救いだしてくれた」
ナオさんの目は強かった。
「俺が孝太さんに拾ってもらったように、今度は俺が玲香を助けたい」
「…ナオさん…」
なんであたしに構ってくれるんだろう。
誰もあたしに見向きもしなかったのに。
ずっとずっと…一人だった。
ずっとずっと、寂しかった。
ナオさんとなら仲良くなれるかもしれない。
久しぶりに誰かとちゃんと話せるんだ。
それだけで嬉しかった。
あたしでも生きてていいんだ…。
そう思ったんだ。
今のあたしより2つ下だ。
そんな早くに家出か…。
「んで、さっきのあの店長に拾ってもらってこうなったって感じ。
…本当にキツかった。
家に居ても誰も俺に見向きもしてくれない。
ご飯を与えてくれることもない。
母親が俺を産まなかったらこんな思いしなくてよかった。
なんで俺のことなんか産んだんだよ。
ずっとずっとそう思って母親を憎んできた。
父親だって同じだ。
俺の存在なんかないように扱って、父親らしいことは1つもされてない。
家に食べる物が無くなったのに父親は帰ってこず、何日もご飯を食べれなかったことだって何度もある。
なんで俺生きてるんだろうなって幼いながらに考えて、でも分からなくて。
父親と母親を憎む気持ちだけが大きくなっていった。
それは今でも変わってない。
でも、孝太さんが救いだしてくれた」
ナオさんの目は強かった。
「俺が孝太さんに拾ってもらったように、今度は俺が玲香を助けたい」
「…ナオさん…」
なんであたしに構ってくれるんだろう。
誰もあたしに見向きもしなかったのに。
ずっとずっと…一人だった。
ずっとずっと、寂しかった。
ナオさんとなら仲良くなれるかもしれない。
久しぶりに誰かとちゃんと話せるんだ。
それだけで嬉しかった。
あたしでも生きてていいんだ…。
そう思ったんだ。



