首筋に輝く愛の十字架。


これだけは離さない。


「…なるべく会おうね。月1でもいいから」


あたしは絶対にナオがいなきゃ生きていけない。


ナオとこのまま一生会えないのなら、死んだっていい。


それくらいあたしはナオに溺れている。


「当たり前だろ。…だから、死ぬなよ」


「…わかってるよ」


宮瀬の元で動いていたら、これまで以上に危ない目に遭うだろう。


それでも死ぬわけにはいかない。


本当にナオを置いていくなんてできない。


「…今日、一緒に寝よ。明日の朝、出ていくから」


この家で過ごす最後の夜だ。


そう思うとすごく寂しい。


この家にはいっぱい想い出が詰まってる。


簡単に出ていけないよ…。