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コトが終わった後のあたしは今までにないくらい疲れ果てていた。


正体の分からない涙が血のついたシーツを濡らしている。


罪悪感が残った心が重い。


普段より激しくて、雑で、優しさが感じられない行為だったのに、それが気持ちいいと思ってしまうあたしが怖い。


痛い思いも苦しい思いもしたのに、良かったと思ってるのが怖い。


「…後悔してんの?」


隣で寝転がる宮瀬が抑揚のない声で問う。


「……わかんない。でも、罪悪感はある」


ナオと付き合ってたころから色んな男と寝た。


でも、ここまで大きな罪悪感を覚えたことはなかった。


きっと、あたしは宮瀬に感情を持ってる。


だから罪悪感があるんだ。


「…お前なんで泣いてんの?」