会いに行きたいよ…。


「…ナオ…好きだよ…」


ヨリ戻そうよ…っ。


戻してくれるって言ってたじゃん…。


ナオのバカ…っ。


なんで死んじゃうの…?


なんで、あんな簡単に殺られちゃうの…?


ナオは強いじゃん…。


─コンコン


いつも同じ時間に同じ音が鳴る。


「玲香、ご飯食べようよ。あたし一緒に食べたい」


沙耶が部屋をノックするのは夕飯の時。


もう夜なんだ。


一日中何をするわけでもなく、ただひたすら虚無感と闘っている。


そんな生活ももう1ヶ月。


自分でも分かってる。


こんな生活、早く終止符を打たなきゃいけないって。


でも、できない。


失ったものがあまりに大きすぎるんだ。