「…あぁいうの、平気でやるんだ。あんたって」


「…そういう世界だろここは」


まるで自分の末路を見てるようだった。


あたしはあんな風に死んでいくんだろうか。


生きてることが最大の苦痛となるような拷問を長時間受け続け、挙げ句絞殺…。


彼はどれだけ苦しかったんだろう。


拷問されてる間、何を思い何を感じていたのか。


「お前にはこの仕事は見せるつもりなかったけど、あの場にいたから脅しの意味でも見せといた」


「……今さら脅さなくても裏切らないって」


…本当にそうなのかな。


それでいいのかな。


ナオが守りたい連合をあたしも守りたい…。


その気持ちはずっとある。


でも、制裁が怖い。 


「ま、俺はお前が裏切らないって信じてるけど」