「ちょ…っナオ…っ」


乱暴に脱がされる服。


ナオはこんなやり方する人じゃなかったのに…っ。


ナオにはこんな風に抱かれたくない…。


そう思うあたしはずいぶん身勝手だ。


「やめて…っ」


乱暴なキスや手つき。


こんなナオは嫌だ…っ。


「なんで抵抗すんの?」


…それは…。


なんで…だろう。


宮瀬にさえ抵抗しないのに、なんでナオに抵抗してしまうんだろう。


あたし最低だ…っ。


「…泣くなよ」


「ごめ…っ」


今泣いたら余計ナオを苦しめるだけ。


あたしが悪いのにあたしが泣くなんて間違ってる。


それなのに、涙腺は簡単には崩壊し、堰を切ったように涙が溢れて止まらない。