杏は、みんなからお祝いしてもらい、たくさんのプレゼントをもらい、葵ちゃんのケーキに大喜びして、始終ご機嫌だ。

「ねぇ、けいごぉ、杏ね、もうひとつけいごからもらいたいプレゼントがあるの。」

上目使いにねだるその仕草はいったいどこで覚えたのだろうか?

「ん、なに?いいよ、いってごらん」

にこりと笑いかけられて、杏が真っ赤になってモジモジする。

杏の目線に屈んだ宮前くんに近づくと小さな手で頬をはさみ、チュッと自分の唇を彼の唇にあわせて…ペロリと宮前くんの唇をなめて唇をはなした。