翌日は、緊張する歩を俺の実家に連れて行った。

絶え間なく違う彼女をつくっていた俺を見てきた両親は、子供ができたことを伝えるとまぁ予想はしていたが激高した親父に殴り飛ばされた。

「歩さん、本当に申し訳ない。歩さんのご両親にもなんとお詫びをすればいいか｣

と両手をついて頭を下げた。

「親父、子供ができたから結婚するんじゃないからな。

歩と結婚したいから俺は子供作ったんだ｣

「ばか野郎！！｣

もう一度親父に殴られた。

そりゃできて当然だ。

毎晩のように歩を抱き、彼女と家族を作りたくてそのつもりで避妊もしていなかったのだから。

いつも不安げに俺にくっついている彼女に安心してほしかった。

心安らぐ家庭を家族を作りたかった。