それからは目まぐるしいスケジュールだった。

歩のご両親に挨拶にいき、土下座する俺に二人は涙を浮かべ

「娘を、歩を宜しくお願いします。
どうか大事に、幸せにしてやってください」

とお義父さんは深々と俺に頭をさげた。

お義母さんはぽろぽろ泣きながら
くしゃりと歩によくにた笑顔をうかべ

「ふふっ歩はどうやってこんなイケメンなお医者さんを捕まえたのかしら。
こんな素敵な息子ともうすぐ可愛い孫が抱けるなんてうれしいですねお父さん。

渉くん娘を愛してくれてありがとう」

恋人を失った彼女が、結婚することはないだろうと諦め心を痛めていたご両親は心から俺たちの結婚を喜んでくれた。