「渉、今日病院に行ってきた。
赤ちゃん…出来たの。
産んでもいい?」

「当たり前だろ!

順番逆になっちゃったな。
ごめんな歩。

俺と、、結婚して」

こくりと頷く彼女をさらにきつく抱き締めてそっと唇をかさねた。

周りから上がった歓声が、夜空の花火になのか俺たちに向けられたものなのかわからないが、いつまでも俺は歩を抱き締め続けた。