「お帰りなさい」

当直あけ、自宅に帰ると歩が笑顔でむかえてくれる。

「ただいま」

出迎えた彼女をぎゅっと抱きしめる。


「一緒に住まないか」

サライでの仕事からの帰り道、歩の小さな手を握りそう口にしていた。

きゅっと握り返し

「うん。
渉と一緒にいたい…」

サライでの彼女を見るたびに無性に俺は彼女を独占したくなる。

他の奴の目にいれたくない、魅力的に踊る歩を独り占めしたくてたまらない。


「はぁぁぁ、好きすぎてヤバイ…」