「そんなに嫌わないでくださいよ。
大人な先生に俺は相談したいんですよ」

「…俺になつくんじゃねぇよ!
お前のお友だちたちに相談すりゃあいいだろ」

「あいつらが無理だから先生のところに来たんじゃないですか。

晒名は初恋の相手と結婚したんですよ?
問題外でしょ。

佐久間なんて告白する前にホテルに連れ込んだんですよ?

まぁ俺も佐久間に近いんですけどね。

言い寄ってきた女の子は片っ端から食べましたから」

バコン!!

今度はファイルで頭を叩かれた。

「ならとっとと食っちまえ!!」


立ち上がった先生は、俺と話す気はないと言わんばかりに医局からでて行こうとしていた。

「彼女震えるんです!

キスまではできるのにそれ以上は…過呼吸を起こしたこともあって…。

うちの病院で恋人を病気で亡くしてる。」

医局を出かけた服部先生が

「坂口、コーヒーいれろ。
ブラックだ」

くるっと振り向き自分の椅子にどかりと座り直した。


😊