なのに君は…俺が病室に訪れる度にうっすら頬を赤く染める。

記憶をなくした君は、もう一度俺に好意を持ってくれた。

会いに行くと頬を染めて嬉しそうな笑顔をむけてくれる。

『好きなら何があっても手放すな』

服部先生の言葉が頭をよぎる。

君がもう一度俺に恋をしてくれるなら、俺ももう一度イチからはじめよう。

恵…俺はもう一度キミに恋をする。



二度目の俺と恵の初めての夜は、一度目よりも甘く熱く長い夜を過ごした。

俺たちは身も心も夫婦になった。