そんな私たちのやりとりに仁さんが

「俺たちもお前寝かさねーぞ?

打ち上げは朝までやるに決まってんだろ!」

とニヤニヤ笑い

「邪魔しないでくださいよ!
やっとツアー終わったんですから!」

「邪魔するに決まってんだろ!

あんな可愛くて綺麗で小悪魔なさくらちゃんを独り占めしたんだからそう簡単に二人っきりにしてやるか!」

マサキと祥也の突っ込みに

「ほんと、ズルいよ大翔」

と恭がポツリと呟いた。


「俺もカフェのさくらちゃん、ずっと好きだったのに…」

「「えっ!?」」

全員が目を丸くして恭を見る。

「…俺も通ってた。
…カフェにもここにも…。

今夜は朝まで一緒に飲むからな大翔!」

打ち上げは四次会まで続き、べろんべろんに酔っ払った大翔が、始発が動き出した頃電話をかけてきた。
「朝早くごめん、ちょっとだけ顔が見たい」と。