私を後ろから抱き締めたまま、肩口に顔を埋める。

首に触れる髪がくすぐったい。

拗ねて動かない大翔にマサキは呆れて

「お前今の姿も練習風景の映像に残すぞ!

明日が終われば少しゆっくりできるんだから、終わったらゆっくりサクラさんに甘えろ!」

「お前に言われなくてもさくらちゃんは離さないよ。

それより、、、

…断ってよさくらちゃん…

あのシーンはさくらちゃんだけには見られたくない…

恥ずかしい…」

肩口に顔を埋めたまま話され、首筋に熱い彼のため息が吹きかかり、私の体が熱をもつ。