無理をしてでも一緒にいけばよかった。

そうすれば事故にあうこともなかったかもしれないし、浩平と一緒に逝くことができたかもしれない。

生きていることが辛かった、、、

一年、家に閉じ籠っていた私に叔父が一人の女性と引き合わせてくれた。

べりーダンサーMOMO 。
恋人を病気で亡くした彼女は、私をぎゅっと抱き締めて

「辛かったね。
ねぇ、一緒に踊らない?

モモとサクラ、いいコンビになると思うよ?」

彼女の真似をしてサクラの花のタトゥーを入れた。

叔父の店で少しずつ仕事もはじめた。
そして、、、
ずっと見ることができなかった浩平の荷物の整理をする。

そこに一冊の手帳が目にとまる。


懐かしい綺麗な筆跡が目に飛び込む。

毎日、日付の欄に記されている一言。

*悠希とライブ
   はっぴぃday!*

*悠希と電話
   はっぴぃday!*


毎日毎日、些細なことが記された手帳…。


少しずつでいい。
前に進もう…。

私はその日から日常の些細なことを手帳に書き込はじめた。

浩平が居なくなって三年…

この半年は私の手帳はくろちゃんの文字で埋まっていた。

そんななんとなく平穏な日々を過ごしていた私の前に平賀拓実は現れた。

久しぶりに聞くBlack mistのCD

様々な沸き上がる思い出に胸が締め付けられる。

薄暗い部屋の中、じっと手にしたフライヤーを眺め続けた。