「いらっしゃい…て、おう!来たか坊主!」

俺は、ぺこりとお辞儀をして、いつもの端っこの席に座った。

「今日も同じので。」

「おっ!また、味噌ラーメンか!相変わらず変わらないねー!まぁ、ひとそれぞれ好みってのがあるか

らな!」

そう言い、店主は背を向け調理をスタートした。

「あの…。質問していいですか?」

「ん?何だい、坊主?」

「勉強って、本当に必要なものなんですかね?」

「おいおい?どうした、突然。まさか何か困りごとかい?」

俺は、ゆっくり頷いた。

「しょうがねぇな!ちょっと待ってろ!今日はもう店閉めるから!」

「え!?そんなこと、しなくても…!」

「坊主の大事な話なんだろう?ちゃんと場を整えたほうがいいだろ?」

俺は、そんな優しい店主が俺はすごく好きだ。