でもね、やっぱり、君が好き

「私なんかとか言わないでよ。君は君でしょ?」


「僕は君と友達になりたい」


こんなふうに言われたのはきっと初めてだ

この人は引き裂かれた私の心を喜びで優しく塞いでくれた


「私で良ければ…」

甲斐琉斗は嬉しそうな顔をして「やった。僕さ友達いないんだよね…友達になりたくてもみんな端から僕を見てるだけ。友達にはなってくれなかった」