「え~、ウソだ~! 絶対足りないって~!」
小食だといつも言われるし、自分でもちゃんと食べられていないのが分かっている。
だけど、あんまり突っ込まないで欲しい。この量でも食べきれない日があるなんて、とても言えない雰囲気だ。
でもそれはつまり、えみちゃんがとても健康的で、ごく一般的な感性を持ち合わせているって事に他ならない。
なんて答えようか悩んでいると、
「お待たせ~。あれ? まだ食べてなかったの?」
タイムリーに晃太くんが昼食の乗ったトレーを持って戻ってきた。
「おかえり」
和田さんが晃太くんのために隣の椅子を引く。
「ありがと」
晃太くんのお昼は天ざる定食。天ぷらの盛り合わせと小鉢、ざるそば。
わたしはお弁当なので食べたことがないけど、うちの大学の学食は、どこも結構美味しいらしい。
「待たせてごめんね。じゃ、食べよっか。いただきま~す」
間髪入れずに発せられた明るい晃太くんの声に合わせて、みんなで一斉に
「いただきます」
と手を合わせて食べ始めた。
今日のお弁当は小さな俵おにぎり二個とつくね団子とイカ大根と人参ともやしのナムル、デザートにイチゴとキウイ。
少しずつ色んなおかずが詰めあわされた沙代さんのお弁当は、今日もとても美味しそうだ。
だけど、お弁当箱のふたを開けてお箸を手に取ると、えみちゃんがまたお弁当の中身を覗き込みながら声をかけてくる。
「やっぱり、少な過ぎでしょ」
そう言うえみちゃんの前には、菓子パンが3つとサラダ、パックの野菜ジュース。
確かに、えみちゃんのパン一つでわたしのお弁当箱はいっぱいになってしまうと思う。
「パン、半分分けてあげようか?」
「……え? あの、大丈夫」
小食だといつも言われるし、自分でもちゃんと食べられていないのが分かっている。
だけど、あんまり突っ込まないで欲しい。この量でも食べきれない日があるなんて、とても言えない雰囲気だ。
でもそれはつまり、えみちゃんがとても健康的で、ごく一般的な感性を持ち合わせているって事に他ならない。
なんて答えようか悩んでいると、
「お待たせ~。あれ? まだ食べてなかったの?」
タイムリーに晃太くんが昼食の乗ったトレーを持って戻ってきた。
「おかえり」
和田さんが晃太くんのために隣の椅子を引く。
「ありがと」
晃太くんのお昼は天ざる定食。天ぷらの盛り合わせと小鉢、ざるそば。
わたしはお弁当なので食べたことがないけど、うちの大学の学食は、どこも結構美味しいらしい。
「待たせてごめんね。じゃ、食べよっか。いただきま~す」
間髪入れずに発せられた明るい晃太くんの声に合わせて、みんなで一斉に
「いただきます」
と手を合わせて食べ始めた。
今日のお弁当は小さな俵おにぎり二個とつくね団子とイカ大根と人参ともやしのナムル、デザートにイチゴとキウイ。
少しずつ色んなおかずが詰めあわされた沙代さんのお弁当は、今日もとても美味しそうだ。
だけど、お弁当箱のふたを開けてお箸を手に取ると、えみちゃんがまたお弁当の中身を覗き込みながら声をかけてくる。
「やっぱり、少な過ぎでしょ」
そう言うえみちゃんの前には、菓子パンが3つとサラダ、パックの野菜ジュース。
確かに、えみちゃんのパン一つでわたしのお弁当箱はいっぱいになってしまうと思う。
「パン、半分分けてあげようか?」
「……え? あの、大丈夫」



