「ハルちゃん、はい。約束の先生の予定」
お昼休み、ご飯を食べるのが遅いわたしが、食べ終わるのを待ってから晃太くんに渡されたのは、山野先生の空き時間を書いた紙。
お願いした翌日のお昼休み。あまりの早さにビックリ。晃太くんがランチに誘ってくれた時から、もしかしてとは思っていたけど。
「ありがとう」
神妙な表情で受け取ると、ポンポンと肩を軽くたたかれた。
「肩の力を抜いて」
と晃太くんは笑う。
「見せて」
と、カナがわたしの手元を覗き込む。
「金曜日の夕方か、月曜日の夕方かな」
「……ん。いつ伺いますって連絡した方が良いかな?」
「しておいた方がいいかも知れないね」
晃太くんが口を挟む。
「研究室って、けっこう、ゼミのメンバーとかが集まるからさ」
「そっか~。どうやってアポとろうかな」
カナが悩ましいという顔をする。
「ハルちゃんから、相談があるからお時間くださいって連絡したら?」
「それでいいの?」
わたしが聞くと、晃太くんは笑顔で教えてくれた。
「うん。学部生でも熱心な子は質問に来たりするし、問題ないと思うよ。相談って言うなら、それはそれで嘘じゃないし」
「でもさ、その連絡って電話でするの? それとも研究室に訪ねていくの?」
カナがもっともな質問をした。
「ああそっか、俺が聞いておいてもいいけど」
「なんて?」
「妹が相談したいことがあるって言ってるから時間くださいって。……ああそうだ。当日も同席しようか?」
晃太くんは優しくわたしをじっと見つめた。
お昼休み、ご飯を食べるのが遅いわたしが、食べ終わるのを待ってから晃太くんに渡されたのは、山野先生の空き時間を書いた紙。
お願いした翌日のお昼休み。あまりの早さにビックリ。晃太くんがランチに誘ってくれた時から、もしかしてとは思っていたけど。
「ありがとう」
神妙な表情で受け取ると、ポンポンと肩を軽くたたかれた。
「肩の力を抜いて」
と晃太くんは笑う。
「見せて」
と、カナがわたしの手元を覗き込む。
「金曜日の夕方か、月曜日の夕方かな」
「……ん。いつ伺いますって連絡した方が良いかな?」
「しておいた方がいいかも知れないね」
晃太くんが口を挟む。
「研究室って、けっこう、ゼミのメンバーとかが集まるからさ」
「そっか~。どうやってアポとろうかな」
カナが悩ましいという顔をする。
「ハルちゃんから、相談があるからお時間くださいって連絡したら?」
「それでいいの?」
わたしが聞くと、晃太くんは笑顔で教えてくれた。
「うん。学部生でも熱心な子は質問に来たりするし、問題ないと思うよ。相談って言うなら、それはそれで嘘じゃないし」
「でもさ、その連絡って電話でするの? それとも研究室に訪ねていくの?」
カナがもっともな質問をした。
「ああそっか、俺が聞いておいてもいいけど」
「なんて?」
「妹が相談したいことがあるって言ってるから時間くださいって。……ああそうだ。当日も同席しようか?」
晃太くんは優しくわたしをじっと見つめた。



