えみちゃんは楽し気にメニューを物色。
アフタヌーンティーセットは三段のトレーに小さなケーキからサンドイッチまで乗ったもの。わたしにはとても無理。
「決めた! ミルクティーとフランボワーズ。ハルちゃんは?」
「えっと、……わたしはピーチティーに、しようかな」
「え? 紅茶だけ? ケーキは?」
「あの……今、ケーキ食べたら、多分、ご飯食べられないから」
「あ、そっか。ハルちゃん、すごい小食だったよね」
えみちゃんはニコリと笑って、店員さんを呼んだ。その笑顔にも言葉にも他意は感じられなかった。
だけど、えみちゃんのハイテンションに付いて行けず、わたしは戸惑い気味。
オーダーの後、えみちゃんは会話の中断なんてなかったかのように、さっきの話の続きをする。
「ハルちゃん、身体が弱いんだってね。いつも、そんなハルちゃんを守る叶太くんとか。もう、いっぱい聞いちゃった」
えみちゃんはキラキラと目を輝かせてわたしを見た。
「ハルちゃん、愛されてるんだね~。
なんかさ、ホント、ドラマとか映画の中の話しみたいだよね。二人とも超名門のエスカレータ私立に幼稚園から通ってさ、幼なじみで、初恋は4歳とか。ハルちゃんが自分の身体を気にして身を引こうとしたけど叶太くんが猛烈アタックして初恋を実らせたとか。
ああ、そう言えば、本当にお金持ちなんだね。さっき、運転手さん付きの車が出てきた時には、本当に驚いたよ。あんなの初めて! そりゃ、ハルちゃんが引くのも分かるわー。そんなお家にお嫁に行くって、かなり覚悟がいるよね?」
アフタヌーンティーセットは三段のトレーに小さなケーキからサンドイッチまで乗ったもの。わたしにはとても無理。
「決めた! ミルクティーとフランボワーズ。ハルちゃんは?」
「えっと、……わたしはピーチティーに、しようかな」
「え? 紅茶だけ? ケーキは?」
「あの……今、ケーキ食べたら、多分、ご飯食べられないから」
「あ、そっか。ハルちゃん、すごい小食だったよね」
えみちゃんはニコリと笑って、店員さんを呼んだ。その笑顔にも言葉にも他意は感じられなかった。
だけど、えみちゃんのハイテンションに付いて行けず、わたしは戸惑い気味。
オーダーの後、えみちゃんは会話の中断なんてなかったかのように、さっきの話の続きをする。
「ハルちゃん、身体が弱いんだってね。いつも、そんなハルちゃんを守る叶太くんとか。もう、いっぱい聞いちゃった」
えみちゃんはキラキラと目を輝かせてわたしを見た。
「ハルちゃん、愛されてるんだね~。
なんかさ、ホント、ドラマとか映画の中の話しみたいだよね。二人とも超名門のエスカレータ私立に幼稚園から通ってさ、幼なじみで、初恋は4歳とか。ハルちゃんが自分の身体を気にして身を引こうとしたけど叶太くんが猛烈アタックして初恋を実らせたとか。
ああ、そう言えば、本当にお金持ちなんだね。さっき、運転手さん付きの車が出てきた時には、本当に驚いたよ。あんなの初めて! そりゃ、ハルちゃんが引くのも分かるわー。そんなお家にお嫁に行くって、かなり覚悟がいるよね?」



