「……ハル?」
「あ、でも、後でちゃんと話すから」
そう言うと、カナは困ったように眉根を寄せながらも、
「……じゃあ、どこか落ち着いて座って話ができるところで、ね? 後、オレもハルの顔が見えるところに座るからね?」
と妥協案を出してきた。
「そんな、長話じゃないんだけど」
「ダーメ。さっきまで具合悪くして寝てただろ」
「カナが大げさだっただけで、具合が悪かった訳じゃ……」
ちょっとトラウマを刺激されて、不整脈が出ただけで……って言ったら、きっともっと心配をかけるか……。
「学内のカフェ? うーん、微妙に落ち着かないかな。あ、いっそ家に来てもらう? ……あーでも、それも微妙かなぁ」
カナの中では、いったい、どれだけ長時間話すことになっているんだろう?
この教室は次の授業で使うかも知れないし、誰かに聞かれるのもどうかなって思うから場所は変えたいけど、人さえいないなら、いっそ廊下で立ち話でも良いくらいなのに。
「ハルちゃん、どこで話す~?」
授業が終わると早々にえみちゃんが声をかけてきた。
相変わらず、明るくて元気でテンションが高い。
「あ、えっと……」
わたしがどう答えるか迷ってる間に、
「学内のカフェと、外に出てどっかお店に入るのと、どっちが良い?」
カナが隣から口を出してきた。
「……え、カナ?」
だけど、わたしが何か言うより前に、えみちゃんは嬉しそうに両手を打った。
「わ、外のお店がいい! どっか、良いところ知ってる?」
「あ、でも、後でちゃんと話すから」
そう言うと、カナは困ったように眉根を寄せながらも、
「……じゃあ、どこか落ち着いて座って話ができるところで、ね? 後、オレもハルの顔が見えるところに座るからね?」
と妥協案を出してきた。
「そんな、長話じゃないんだけど」
「ダーメ。さっきまで具合悪くして寝てただろ」
「カナが大げさだっただけで、具合が悪かった訳じゃ……」
ちょっとトラウマを刺激されて、不整脈が出ただけで……って言ったら、きっともっと心配をかけるか……。
「学内のカフェ? うーん、微妙に落ち着かないかな。あ、いっそ家に来てもらう? ……あーでも、それも微妙かなぁ」
カナの中では、いったい、どれだけ長時間話すことになっているんだろう?
この教室は次の授業で使うかも知れないし、誰かに聞かれるのもどうかなって思うから場所は変えたいけど、人さえいないなら、いっそ廊下で立ち話でも良いくらいなのに。
「ハルちゃん、どこで話す~?」
授業が終わると早々にえみちゃんが声をかけてきた。
相変わらず、明るくて元気でテンションが高い。
「あ、えっと……」
わたしがどう答えるか迷ってる間に、
「学内のカフェと、外に出てどっかお店に入るのと、どっちが良い?」
カナが隣から口を出してきた。
「……え、カナ?」
だけど、わたしが何か言うより前に、えみちゃんは嬉しそうに両手を打った。
「わ、外のお店がいい! どっか、良いところ知ってる?」



