「習熟度別の課題って、今年からなんでしょ? しかも4月の途中から突然始まった感じだし。そもそも、ハルちゃんだけだよね、そんな難しいのをもらってる子。
なんかさ、一歩間違えたらパワハラ?」
柚希ちゃんが何だか過激な発言をする。
けど、パワハラって、そういう意味だっけ?
「まあ、それは言い過ぎかも知れないけどさ、嫌だったら言った方がいいと思うよ」
河野くんがわたしの目をしっかり見つめて、真顔で言った。
何だか話がおかしな方向に向かっている。
「あの……でも、面白いから、大丈夫なの。心配してくれて、ありがとうね?」
そう言うと、みんなは
「あれが面白いのか」
とか
「信じられない」
とか
「ハルちゃん、プラス思考だね~」
とか口々に言い、笑った。
そして、隣のカナがくしゃりとわたしの頭をなでてきた。
「あのね、楽しそうにやってるの分かってるけど、オレも心配。最近、寝る時間も遅くなってきてるだろ? 無理は禁物だよ?
本当はさ、もう充分に進んだんだから、オレたちが追いつくまで、ハルは課題なしにしてくれって交渉してもいいと思うんだよね」
「……それは嫌」
そう言うと、
「ハルちゃん、もしかして勉強好き?」
と河野くんが聞いてきた。
「うん」
頷くと、なぜかみんなに笑われた。
……勉強、楽しいよね?
困っていると、海堂くんが笑いながら、
「じゃ、さ、そろそろ続きやろうぜ」
と声を上げてくれて、長かった休憩時間は終わり、課題の続きの議論が始まった。
なんかさ、一歩間違えたらパワハラ?」
柚希ちゃんが何だか過激な発言をする。
けど、パワハラって、そういう意味だっけ?
「まあ、それは言い過ぎかも知れないけどさ、嫌だったら言った方がいいと思うよ」
河野くんがわたしの目をしっかり見つめて、真顔で言った。
何だか話がおかしな方向に向かっている。
「あの……でも、面白いから、大丈夫なの。心配してくれて、ありがとうね?」
そう言うと、みんなは
「あれが面白いのか」
とか
「信じられない」
とか
「ハルちゃん、プラス思考だね~」
とか口々に言い、笑った。
そして、隣のカナがくしゃりとわたしの頭をなでてきた。
「あのね、楽しそうにやってるの分かってるけど、オレも心配。最近、寝る時間も遅くなってきてるだろ? 無理は禁物だよ?
本当はさ、もう充分に進んだんだから、オレたちが追いつくまで、ハルは課題なしにしてくれって交渉してもいいと思うんだよね」
「……それは嫌」
そう言うと、
「ハルちゃん、もしかして勉強好き?」
と河野くんが聞いてきた。
「うん」
頷くと、なぜかみんなに笑われた。
……勉強、楽しいよね?
困っていると、海堂くんが笑いながら、
「じゃ、さ、そろそろ続きやろうぜ」
と声を上げてくれて、長かった休憩時間は終わり、課題の続きの議論が始まった。



