「……でも、いつまでも、誰かに頼りっぱなしってことはないよね? 本当は自分でやるものでしょう?」
「まあ…そうかも」
カナの心配性は病み上がりなのに健在だった。と言うか、長く会えないせいで、一緒にいた時よりも心配性がひどくなっている気がして、どうすればいいのか、本当に困る。
何より、こんなに、わたしの事ばっかり考えていたら、またカナが疲れ切って、病気を拾ってくるんじゃないかと気になって仕方ない。
「あのね、わたし、もう結構、入力も早くなったんだよ?」
「ん?」
「もう、何も見なくても打てるし、ソフトだって参考書なしに使えるよ?」
「この一週間で?」
「うん。えっと……まだまだ、カナみたいにはできないのだけど」
早くなったとは思う、自分なりに。
だけど、もちろん、カナみたいにあっという間に文章ができちゃうようなスピードはない。
「カナはすごいよね」
わたしがそう言うと、カナは少し戸惑ったように返事をくれた。
「そう?」
「ね、カナは、どうやってできるようになったの?」
「ん? 小学生の頃、兄貴がパソコン使うのが面白くて見てたら、親父がタイピングソフトの入ったパソコン貸してくれて、それからかな?」
「小学生の頃から!?」
それは、敵わないはずだ。
「うん。シューティングゲームのタイピングソフトだったから、兄貴に勝ちたくって、ムチャクチャ練習した!」
カナは笑う。
「そっか、そんな昔から使ってたんだね」
「うん。うちはテレビゲームみたいなの、一切禁止だったから、ホントはまったよ」
楽しそうな笑顔のカナを見ていると、わたしもほっこり幸せを感じる。
「まあ…そうかも」
カナの心配性は病み上がりなのに健在だった。と言うか、長く会えないせいで、一緒にいた時よりも心配性がひどくなっている気がして、どうすればいいのか、本当に困る。
何より、こんなに、わたしの事ばっかり考えていたら、またカナが疲れ切って、病気を拾ってくるんじゃないかと気になって仕方ない。
「あのね、わたし、もう結構、入力も早くなったんだよ?」
「ん?」
「もう、何も見なくても打てるし、ソフトだって参考書なしに使えるよ?」
「この一週間で?」
「うん。えっと……まだまだ、カナみたいにはできないのだけど」
早くなったとは思う、自分なりに。
だけど、もちろん、カナみたいにあっという間に文章ができちゃうようなスピードはない。
「カナはすごいよね」
わたしがそう言うと、カナは少し戸惑ったように返事をくれた。
「そう?」
「ね、カナは、どうやってできるようになったの?」
「ん? 小学生の頃、兄貴がパソコン使うのが面白くて見てたら、親父がタイピングソフトの入ったパソコン貸してくれて、それからかな?」
「小学生の頃から!?」
それは、敵わないはずだ。
「うん。シューティングゲームのタイピングソフトだったから、兄貴に勝ちたくって、ムチャクチャ練習した!」
カナは笑う。
「そっか、そんな昔から使ってたんだね」
「うん。うちはテレビゲームみたいなの、一切禁止だったから、ホントはまったよ」
楽しそうな笑顔のカナを見ていると、わたしもほっこり幸せを感じる。



