ああ、完全に授業の邪魔してる。
申し訳なくて仕方なくて、居たたまれない思いをしながら、緩慢な動作で席を立つと、田尻さんが支えてくれた。
「……ごめんね」
「気にしない」
「じゃ、俺、荷物持つわ。先、行ってて」
幸田くんはうっかりしまい忘れたわたしの教科書類を鞄に入れて、教室を出る辺りで追いついてきた。自分の分と田尻さんの分も一緒に持ってるから、結構な量だ。
……途中で抜けさせてしまった。
「授業……ごめん、ね」
少し歩いただけなのに息が切れる。
謝ると、幸田くんが
「半分寝てたから、全然大丈夫!」
と即答してくれ、田尻さんも
「あの授業、眠いよね」
と笑った。
「あのさ、ハルちゃん」
数メートル歩いたところで声をかけられて足を止める。
「歩くの、しんどいだろ? 俺、おぶってくから乗れよ。田尻、荷物頼むな」
その言葉とともに、幸田くんは足元に荷物を置いて、わたしたと田尻さんの前に出てしゃがんた。
「了解!」
田尻さんは置かれた荷物じゃなくて、まずわたしを幸田くんの背に乗せるようにと背中を押した。
「……でも、重いから」
「牧村さんが重かったら、私とかどうなるの。大丈夫だから、そんなの気にしない!」
半ば強引に、田尻さんはふらつくわたしを幸田くんの背中に乗せる。
「あの…ありがとう。よろしく、お願いします」
覚悟を決めて、幸田くんの背中に身体を預けて肩に手を回す。
「任せて!」
幸田くんは危なげない動作でスッと立ち上がった。
「てか、ハルちゃん、マジで軽いんだけど」
「だよね? 心配する必要ないし」
そうかな……だけど、いくら軽いって言っても、四十キロ近くはあるし、十分重いと思う。
だけど、正直なところありがたかった。おぶってもらったおかげで、呼吸が大分楽になったから。
申し訳なくて仕方なくて、居たたまれない思いをしながら、緩慢な動作で席を立つと、田尻さんが支えてくれた。
「……ごめんね」
「気にしない」
「じゃ、俺、荷物持つわ。先、行ってて」
幸田くんはうっかりしまい忘れたわたしの教科書類を鞄に入れて、教室を出る辺りで追いついてきた。自分の分と田尻さんの分も一緒に持ってるから、結構な量だ。
……途中で抜けさせてしまった。
「授業……ごめん、ね」
少し歩いただけなのに息が切れる。
謝ると、幸田くんが
「半分寝てたから、全然大丈夫!」
と即答してくれ、田尻さんも
「あの授業、眠いよね」
と笑った。
「あのさ、ハルちゃん」
数メートル歩いたところで声をかけられて足を止める。
「歩くの、しんどいだろ? 俺、おぶってくから乗れよ。田尻、荷物頼むな」
その言葉とともに、幸田くんは足元に荷物を置いて、わたしたと田尻さんの前に出てしゃがんた。
「了解!」
田尻さんは置かれた荷物じゃなくて、まずわたしを幸田くんの背に乗せるようにと背中を押した。
「……でも、重いから」
「牧村さんが重かったら、私とかどうなるの。大丈夫だから、そんなの気にしない!」
半ば強引に、田尻さんはふらつくわたしを幸田くんの背中に乗せる。
「あの…ありがとう。よろしく、お願いします」
覚悟を決めて、幸田くんの背中に身体を預けて肩に手を回す。
「任せて!」
幸田くんは危なげない動作でスッと立ち上がった。
「てか、ハルちゃん、マジで軽いんだけど」
「だよね? 心配する必要ないし」
そうかな……だけど、いくら軽いって言っても、四十キロ近くはあるし、十分重いと思う。
だけど、正直なところありがたかった。おぶってもらったおかげで、呼吸が大分楽になったから。



