「え、えっとじゃあ……まぐろとサーモンをお願いします」
「はいよ」
注文すると、さっさと握ってくれる。
職人さんってすごい……!
感心してじーっと見ていると、隣に流川くんがやって来た。
「流川くん!私、目の前でお寿司を握ってもらうの初めてだよ!すごいね」
「ははっ、そっか。こういうの憧れるよな」
「うん!」
そう話している間に、お寿司を私のトレーの上へとのせてくれる。
「へい、おまち」
「わあ、ありがとうございます」
まさかこんな体験ができるだなんて思わなかった。
楽しい、嬉しい、そんな明るい気持ちでいっぱいで、テンションが上がってしまう。
「お客さんたち仲いいね。そっちの彼氏さんは何か注文あるかい」
「えっ?」
「じゃあ、まぐろとはまちをお願いします」
「はいよ」
びっくりしているのは私だけで、流川くんは平然と話を進める。
え、私の聞き違い……?
彼氏さんって言ってたよね!?
つまり私たちは恋人同士に見えるってこと……?
流川くんと私が……!?
ない、ないないない!
流川くん、どうして否定しないんだろう……!
いや、私がしたらいい話なんだけれど、今更否定するのもおかしい気がして声が出ない。
「へい、おまち」
「ありがとうございます。じゃあ1回席に戻ろっか、凛月」
「え、うん!」
結局悩むだけで終わってしまった。
なんていうか……こういうのも慣れてるな、流川くん。
確かに、男女の2人組がいたらカップルに見えることが多いのかもしれないけれど。
流川くんモテるし、こういうこと多いのかな。
モヤモヤした気持ちのまま席に着く。
目の前に座っている彼に、何か聞くこともできない意気地なし。
それでも料理は美味しくて、お箸が進む。
彼の話を聞いていると、いつのまにか楽しくなって、また明るい気持ちに戻っていた。
「はいよ」
注文すると、さっさと握ってくれる。
職人さんってすごい……!
感心してじーっと見ていると、隣に流川くんがやって来た。
「流川くん!私、目の前でお寿司を握ってもらうの初めてだよ!すごいね」
「ははっ、そっか。こういうの憧れるよな」
「うん!」
そう話している間に、お寿司を私のトレーの上へとのせてくれる。
「へい、おまち」
「わあ、ありがとうございます」
まさかこんな体験ができるだなんて思わなかった。
楽しい、嬉しい、そんな明るい気持ちでいっぱいで、テンションが上がってしまう。
「お客さんたち仲いいね。そっちの彼氏さんは何か注文あるかい」
「えっ?」
「じゃあ、まぐろとはまちをお願いします」
「はいよ」
びっくりしているのは私だけで、流川くんは平然と話を進める。
え、私の聞き違い……?
彼氏さんって言ってたよね!?
つまり私たちは恋人同士に見えるってこと……?
流川くんと私が……!?
ない、ないないない!
流川くん、どうして否定しないんだろう……!
いや、私がしたらいい話なんだけれど、今更否定するのもおかしい気がして声が出ない。
「へい、おまち」
「ありがとうございます。じゃあ1回席に戻ろっか、凛月」
「え、うん!」
結局悩むだけで終わってしまった。
なんていうか……こういうのも慣れてるな、流川くん。
確かに、男女の2人組がいたらカップルに見えることが多いのかもしれないけれど。
流川くんモテるし、こういうこと多いのかな。
モヤモヤした気持ちのまま席に着く。
目の前に座っている彼に、何か聞くこともできない意気地なし。
それでも料理は美味しくて、お箸が進む。
彼の話を聞いていると、いつのまにか楽しくなって、また明るい気持ちに戻っていた。



