「え?」
どういうことかわからないまま、おもむろに受け取る。
「開けてみて」
「え、いいの?わかった」
彼に言われるまま袋を開けると、さっき見ていた月モチーフのイヤリングが入っていた。
「え、これって」
「よければもらってくれない?旅行に来てくれたお礼」
彼はにこにこと笑っているけれど、私はいろいろな感情が積もってくる。
「で、でも」
お礼を言わないといけないのは私の方なのに。
だけど彼にあげられるものなんて持っていない。
それに、流川くんが何をもらったら嬉しいのか、私は全然知らない。
好きな飲み物はアイスティー、ということくらいしか……
プレゼントをもらって嬉しいという気持ちもあるはずなのに、それ以上に申し訳なさが勝ってしまう。
「いらない?」
そういうふうに聞かれると、いらない、なんて言えるわけがなくて。
「い、いる!」
「よかった。それ、凛月に似合うだろうなと思ったんだ」
嬉しそうに笑う彼はやっぱり眩しくて、暗い気持ちが浄化されるような気がする。
「ありがとう、流川くん!大切にするね」
「うん、喜んでもらえてよかった」
嬉しい気持ちが沸き上がってきて、笑顔がこぼれる。
プレゼントをもらうって、こんなに嬉しいものだったんだなあ……
「あ、お礼に流川くんも欲しいものない?」
「え?うーん、今は特にないかなあ」
少し困ったような表情で笑う流川くん。
私もお礼がしたいのに。
「じゃあ、私にしてほしいことない?なんでもするよ!」
「え?」
「え?」
彼の動きが突然止まって、つられるように私も止まる。
いつもの笑顔がなく、無表情で見られているのが落ち着かなくて、また変なこと言っちゃったかなと不安になる。
どういうことかわからないまま、おもむろに受け取る。
「開けてみて」
「え、いいの?わかった」
彼に言われるまま袋を開けると、さっき見ていた月モチーフのイヤリングが入っていた。
「え、これって」
「よければもらってくれない?旅行に来てくれたお礼」
彼はにこにこと笑っているけれど、私はいろいろな感情が積もってくる。
「で、でも」
お礼を言わないといけないのは私の方なのに。
だけど彼にあげられるものなんて持っていない。
それに、流川くんが何をもらったら嬉しいのか、私は全然知らない。
好きな飲み物はアイスティー、ということくらいしか……
プレゼントをもらって嬉しいという気持ちもあるはずなのに、それ以上に申し訳なさが勝ってしまう。
「いらない?」
そういうふうに聞かれると、いらない、なんて言えるわけがなくて。
「い、いる!」
「よかった。それ、凛月に似合うだろうなと思ったんだ」
嬉しそうに笑う彼はやっぱり眩しくて、暗い気持ちが浄化されるような気がする。
「ありがとう、流川くん!大切にするね」
「うん、喜んでもらえてよかった」
嬉しい気持ちが沸き上がってきて、笑顔がこぼれる。
プレゼントをもらうって、こんなに嬉しいものだったんだなあ……
「あ、お礼に流川くんも欲しいものない?」
「え?うーん、今は特にないかなあ」
少し困ったような表情で笑う流川くん。
私もお礼がしたいのに。
「じゃあ、私にしてほしいことない?なんでもするよ!」
「え?」
「え?」
彼の動きが突然止まって、つられるように私も止まる。
いつもの笑顔がなく、無表情で見られているのが落ち着かなくて、また変なこと言っちゃったかなと不安になる。



