「ご、ごめんね大丈夫!ちょっとびっくりしちゃって、ありがとう」
お礼を言って、流川くんから離れる。
自転車にもびっくりしたけれど、人にこうして触れられることがないせいか、体が固まってしまった。
「それならよかった、気を付けて歩こっか」
「う、うんっ」
彼の方をちらっと見ると、安心したような優しい表情をしていて、また心臓がドキッとする。
なんだか最近よくドキドキしている気がするけれど、寿命縮まってないかな……
ふと不安になって、手を心臓の位置に当てる。
トクトクとわずかに振動しているのがわかって少し落ち着いた。
ぼーっとするのよくないな。
反省して気を付けないと。
何度そう心に誓って破ってきたかわからない。
自分なりに努力していても、いつのまにかぼーっとしてしまっている。
ため息をつきそうになったとき、
「凛月、あの店入ってもいい?」
と尋ねられた。
彼が指を指す方向を見てみると、雑貨屋さんが建っていた。
少しレトロな雰囲気のおしゃれなお店。
「うん、私も入ってみたい」
そう答えてお店に入ると、店員さんが「いらっしゃいませー」と挨拶をしてくれる。
店内を見回すと、レトロな食器や文房具、アクセサリーやメイク道具まで、たくさんのものが綺麗に並んでいた。
こういうのは見ているだけでも楽しいなあ。
気になったものはたまに手に持ってみたりしながらお店を回る。
「わ、かわいい」
アクセサリーが飾ってあるところで足が止まった。
どれもかわいいけれど、目に留まったのは月モチーフのイヤリング。
星も一緒に付いていて、キラキラしてかわいいのに大人っぽい。
こういうの、麻妃は似合うんだろうなあ……
私はアクセサリーをつけたことがないけれど、こういうの憧れちゃうな。
「気になるの?」
いつのまにか隣にいた流川くんにそう聞かれて、ドキッと心が跳ねる。
「わっ!びっくりした……」
「ごめん、驚かすつもりじゃなかったんだけど」
「ううん、私の方こそごめんね!」
勝手に気まずさを感じて、その場をそそくさと離れる。
お礼を言って、流川くんから離れる。
自転車にもびっくりしたけれど、人にこうして触れられることがないせいか、体が固まってしまった。
「それならよかった、気を付けて歩こっか」
「う、うんっ」
彼の方をちらっと見ると、安心したような優しい表情をしていて、また心臓がドキッとする。
なんだか最近よくドキドキしている気がするけれど、寿命縮まってないかな……
ふと不安になって、手を心臓の位置に当てる。
トクトクとわずかに振動しているのがわかって少し落ち着いた。
ぼーっとするのよくないな。
反省して気を付けないと。
何度そう心に誓って破ってきたかわからない。
自分なりに努力していても、いつのまにかぼーっとしてしまっている。
ため息をつきそうになったとき、
「凛月、あの店入ってもいい?」
と尋ねられた。
彼が指を指す方向を見てみると、雑貨屋さんが建っていた。
少しレトロな雰囲気のおしゃれなお店。
「うん、私も入ってみたい」
そう答えてお店に入ると、店員さんが「いらっしゃいませー」と挨拶をしてくれる。
店内を見回すと、レトロな食器や文房具、アクセサリーやメイク道具まで、たくさんのものが綺麗に並んでいた。
こういうのは見ているだけでも楽しいなあ。
気になったものはたまに手に持ってみたりしながらお店を回る。
「わ、かわいい」
アクセサリーが飾ってあるところで足が止まった。
どれもかわいいけれど、目に留まったのは月モチーフのイヤリング。
星も一緒に付いていて、キラキラしてかわいいのに大人っぽい。
こういうの、麻妃は似合うんだろうなあ……
私はアクセサリーをつけたことがないけれど、こういうの憧れちゃうな。
「気になるの?」
いつのまにか隣にいた流川くんにそう聞かれて、ドキッと心が跳ねる。
「わっ!びっくりした……」
「ごめん、驚かすつもりじゃなかったんだけど」
「ううん、私の方こそごめんね!」
勝手に気まずさを感じて、その場をそそくさと離れる。



