着いたホテルは、とても大きくて綺麗な建物だった。
真っ白な外観に、近くに見える海の青色が映える。
少し緊張しながら玄関を通り、フロントでチェックインし手続きを済ませて、キャリーケースを預かってもらった。
綺麗で優しい受付のお姉さんのおかげで、ホテルに泊まることが初めての私でもスラスラと事が運んでいく。
最後に簡単な説明だけ受けると、流川くんと2人でまた外へ出た。
「夕食は19時からって言ってたな。それまでに戻ってこよっか」
「うん、楽しみだなあ」
夜ご飯はバイキング形式らしい。
それも初めてだから、わくわくする。
「よし、じゃあ観光しに行こう」
「うん!」
綺麗な建物、親切なお姉さん、楽しみなことのおかげで、さっきまでのモヤモヤした暗い気持ちが小さくなっていく。
そうは言ってもなくなるわけじゃないし、解決もしないけれど今は楽しまなくちゃ。
そうじゃないとこの旅行に来た意味がなくなってしまう。
流川くんについて行く形で10分ほど歩くと、大きな商店街が見えてきた。
地元にはない盛んな空気を感じて、見ているだけで楽しくなる。
「すごいね……」
「なんだか都会って感じするよな」
彼の言葉に頷く。
ここは海も近いし緑も多いけれど、こんなに広い商店街もあるなんて。
有名な観光地っていう感じがする。
歩いている人はみんな楽しそうだ。
商店街を歩きながら、お店を見る。
ファーストフード店に雑貨屋さん、電気屋さん、病院など、いろいろなお店がずっと真っ直ぐ続いていた。
どのお店も繁盛しているようで、たくさんの人が立ち寄っている。
ぼーっと眺めていると、ふいにぐいっと腕を引っ張られた。
「わ!?」
身体がよろけて、ぽすんと流川くんが支えてくれる。
その瞬間、私の横をびゅんっとすごい速度で自転車が走っていった。
「急に引っ張って悪い、怪我はない?」
あまり事態を理解することができず、心臓がドキドキと速い速度で脈打っているのだけがわかる。
「うっわ、あぶねえ」
「自転車は押して歩いてくださいって書いてあるのにねー」
すぐそこで聞こえた声で、はっと我に返る。
真っ白な外観に、近くに見える海の青色が映える。
少し緊張しながら玄関を通り、フロントでチェックインし手続きを済ませて、キャリーケースを預かってもらった。
綺麗で優しい受付のお姉さんのおかげで、ホテルに泊まることが初めての私でもスラスラと事が運んでいく。
最後に簡単な説明だけ受けると、流川くんと2人でまた外へ出た。
「夕食は19時からって言ってたな。それまでに戻ってこよっか」
「うん、楽しみだなあ」
夜ご飯はバイキング形式らしい。
それも初めてだから、わくわくする。
「よし、じゃあ観光しに行こう」
「うん!」
綺麗な建物、親切なお姉さん、楽しみなことのおかげで、さっきまでのモヤモヤした暗い気持ちが小さくなっていく。
そうは言ってもなくなるわけじゃないし、解決もしないけれど今は楽しまなくちゃ。
そうじゃないとこの旅行に来た意味がなくなってしまう。
流川くんについて行く形で10分ほど歩くと、大きな商店街が見えてきた。
地元にはない盛んな空気を感じて、見ているだけで楽しくなる。
「すごいね……」
「なんだか都会って感じするよな」
彼の言葉に頷く。
ここは海も近いし緑も多いけれど、こんなに広い商店街もあるなんて。
有名な観光地っていう感じがする。
歩いている人はみんな楽しそうだ。
商店街を歩きながら、お店を見る。
ファーストフード店に雑貨屋さん、電気屋さん、病院など、いろいろなお店がずっと真っ直ぐ続いていた。
どのお店も繁盛しているようで、たくさんの人が立ち寄っている。
ぼーっと眺めていると、ふいにぐいっと腕を引っ張られた。
「わ!?」
身体がよろけて、ぽすんと流川くんが支えてくれる。
その瞬間、私の横をびゅんっとすごい速度で自転車が走っていった。
「急に引っ張って悪い、怪我はない?」
あまり事態を理解することができず、心臓がドキドキと速い速度で脈打っているのだけがわかる。
「うっわ、あぶねえ」
「自転車は押して歩いてくださいって書いてあるのにねー」
すぐそこで聞こえた声で、はっと我に返る。



