憂鬱になるくらい眩しい朝の光で目が覚めた。
日が昇ってから起きたことなんて久しぶりだ。
どうして深く眠れたんだろう……
そんなことを考えながら重い体を起こす。
「……え」
ベッドの近くにある時計を見ると、9時25分を指していた。
「……遅刻だ」
サーっと血の気が引いていく。
今まで寝坊したことないのに、どうして急に。
絶対に怒られる、また何か言われる。
自分で原因を作らないようにできるだけ頑張っていたのに、やはり上手くいかないこともあるらしい。
急いで部屋を出た。
リビングに向かうと、いつもの朝の光景はなかった。
誰もいない、静かな空間。
当たり前か。
父は仕事だし、兄弟たちは学校だ。
母は今の時間だと買い物に出かけているだろう。
……誰も私が遅刻するからって起こしてくれない。
それも当たり前だ。
私は、この家族にとって家族じゃない。
空気みたいなものだ。
いや、空気でもないのか。
そこに居るだけで嫌われてしまう、ゴキブリみたいなものだ。
「……急がなきゃ」
いつの間にかついてしまった癖で、独り言を呟く。
今すぐ学校へ向かいたいけど、身だしなみだけは確認しなければ。
昨日のことで痣になっていないか、鏡の前に立って1人でくるくる回る。
幸いにも顔にはできておらず、肩が少し青くなっているだけだった。
「よかった……」
今日はツイているかもしれない。
何かいい事おきないかな。
「行ってきます」
ちょっと希望を抱いて、いつもより少し明るい気持ちで、家の扉を開けた。
日が昇ってから起きたことなんて久しぶりだ。
どうして深く眠れたんだろう……
そんなことを考えながら重い体を起こす。
「……え」
ベッドの近くにある時計を見ると、9時25分を指していた。
「……遅刻だ」
サーっと血の気が引いていく。
今まで寝坊したことないのに、どうして急に。
絶対に怒られる、また何か言われる。
自分で原因を作らないようにできるだけ頑張っていたのに、やはり上手くいかないこともあるらしい。
急いで部屋を出た。
リビングに向かうと、いつもの朝の光景はなかった。
誰もいない、静かな空間。
当たり前か。
父は仕事だし、兄弟たちは学校だ。
母は今の時間だと買い物に出かけているだろう。
……誰も私が遅刻するからって起こしてくれない。
それも当たり前だ。
私は、この家族にとって家族じゃない。
空気みたいなものだ。
いや、空気でもないのか。
そこに居るだけで嫌われてしまう、ゴキブリみたいなものだ。
「……急がなきゃ」
いつの間にかついてしまった癖で、独り言を呟く。
今すぐ学校へ向かいたいけど、身だしなみだけは確認しなければ。
昨日のことで痣になっていないか、鏡の前に立って1人でくるくる回る。
幸いにも顔にはできておらず、肩が少し青くなっているだけだった。
「よかった……」
今日はツイているかもしれない。
何かいい事おきないかな。
「行ってきます」
ちょっと希望を抱いて、いつもより少し明るい気持ちで、家の扉を開けた。



