次の日の朝は快晴で、久しぶりに目覚めがよかった。
流川くんとは私の家の最寄り駅で合流する予定だ。
準備をして、母に声をかけてから家を出る。
もうすぐ8月になるのに、薄手とはいえ長袖は暑い。
仕方ない仕方ない、と自分に言い聞かせて駅まで歩いた。
待ち合わせまであと10分。
夏休みだからか、駅は楽しそうな人でいっぱいだった。
この人混みの中から流川くんを見つけられるかな……
不安になっていると、手に握っていた携帯がブーっと鳴る。
『着いたよ』と流川くんからメールがきた。
きょろきょろ周りを見渡すけれど、どこにも彼の姿はない。
メールを送ろうかと携帯を見る。
「あ、凛月!ごめん待った?」
声をかけられて目の前を見た。
そこには、長い髪がサラサラと日に当たって綺麗な女性がいた。
「っえ!?……ど、どちらさま……」
背も高くて顔も綺麗なこんな美しい人、会ったことない……よね?
ううん、知り合いならこんな人、忘れるはずないと思うんだけど……
「あー……そうだった、この格好してたの一瞬忘れてたわ……」
目の前の女性はひらりと髪に触れると、ぼそぼそと何かつぶやいている。
あれ、この声……
「もしかして流川くん!?」
びっくりして声が大きくなる。
自分でも大きさに驚いたけれど、周りの人もちらちらと私たちの方を見ていて恥ずかしい。
「ご、ごめ……」
「はは、いいよいいよ。それより驚かせたよな、ごめん……引いた?」
あ、この表情……
そうだ、確か女性に間違われてたことがあったって言ってたとき、こんな顔してた。
「ううん、まさか!すごい綺麗でびっくりした!すごいね!」
私がそう言うと、彼は一瞬固まって、そのあと溶けたように笑い出した。
「ぶ、あはは!凛月すごい勢い……っはは!」
「え、そ、そんなに笑う!?」
流川くんに笑われたのが恥ずかしくて、顔に熱が集まるのがわかる。
私が言ったこと、そんなにおかしかったかな……
うーんうーんと悩んでいると、「凛月」と優しい声で呼ばれる。
「ありがとな」
安心したように微笑む流川くんは、モデルの麻妃にだって負けないくらい綺麗だった。
流川くんとは私の家の最寄り駅で合流する予定だ。
準備をして、母に声をかけてから家を出る。
もうすぐ8月になるのに、薄手とはいえ長袖は暑い。
仕方ない仕方ない、と自分に言い聞かせて駅まで歩いた。
待ち合わせまであと10分。
夏休みだからか、駅は楽しそうな人でいっぱいだった。
この人混みの中から流川くんを見つけられるかな……
不安になっていると、手に握っていた携帯がブーっと鳴る。
『着いたよ』と流川くんからメールがきた。
きょろきょろ周りを見渡すけれど、どこにも彼の姿はない。
メールを送ろうかと携帯を見る。
「あ、凛月!ごめん待った?」
声をかけられて目の前を見た。
そこには、長い髪がサラサラと日に当たって綺麗な女性がいた。
「っえ!?……ど、どちらさま……」
背も高くて顔も綺麗なこんな美しい人、会ったことない……よね?
ううん、知り合いならこんな人、忘れるはずないと思うんだけど……
「あー……そうだった、この格好してたの一瞬忘れてたわ……」
目の前の女性はひらりと髪に触れると、ぼそぼそと何かつぶやいている。
あれ、この声……
「もしかして流川くん!?」
びっくりして声が大きくなる。
自分でも大きさに驚いたけれど、周りの人もちらちらと私たちの方を見ていて恥ずかしい。
「ご、ごめ……」
「はは、いいよいいよ。それより驚かせたよな、ごめん……引いた?」
あ、この表情……
そうだ、確か女性に間違われてたことがあったって言ってたとき、こんな顔してた。
「ううん、まさか!すごい綺麗でびっくりした!すごいね!」
私がそう言うと、彼は一瞬固まって、そのあと溶けたように笑い出した。
「ぶ、あはは!凛月すごい勢い……っはは!」
「え、そ、そんなに笑う!?」
流川くんに笑われたのが恥ずかしくて、顔に熱が集まるのがわかる。
私が言ったこと、そんなにおかしかったかな……
うーんうーんと悩んでいると、「凛月」と優しい声で呼ばれる。
「ありがとな」
安心したように微笑む流川くんは、モデルの麻妃にだって負けないくらい綺麗だった。



