『じゃあ、2人で逃げようか』
この言葉の通り、彼は私と逃げてくれた。
私を連れ出してくれた。
だけど逃げ続けることが苦しくなって……
だから、辛いこと全部、一緒に背負って戦ってくれた。
……ずっと、そばにいてくれた。
学校が始まれば、またいじめを受けるかもしれない。
家に帰れば、また痛くて苦しい思いをするかもしれない。
それでも立ち向かう勇気を、君がくれたから。
「流川くん。私を旅行に連れて行ってくれて本当にありがとう。私……旅行にこれてよかった!」
この言葉に、精一杯の感謝と気持ちを込めて。
自分のことながら、いい笑顔で言えたと思う。
それくらい素敵な毎日だった。
流川くんは虚を突かれたような顔をしていたけれど、すぐに笑顔に変わる。
「凛月にそう言ってもらえてすげー嬉しい。俺の方こそありがとう」
そう言ってくしゃっと笑う流川くんは、やっぱりすごく綺麗で。
ああもうすっごく好きだなあって思って。
だから。
「好き」
って思わず気持ちが、声がもれてしまった。
この言葉の通り、彼は私と逃げてくれた。
私を連れ出してくれた。
だけど逃げ続けることが苦しくなって……
だから、辛いこと全部、一緒に背負って戦ってくれた。
……ずっと、そばにいてくれた。
学校が始まれば、またいじめを受けるかもしれない。
家に帰れば、また痛くて苦しい思いをするかもしれない。
それでも立ち向かう勇気を、君がくれたから。
「流川くん。私を旅行に連れて行ってくれて本当にありがとう。私……旅行にこれてよかった!」
この言葉に、精一杯の感謝と気持ちを込めて。
自分のことながら、いい笑顔で言えたと思う。
それくらい素敵な毎日だった。
流川くんは虚を突かれたような顔をしていたけれど、すぐに笑顔に変わる。
「凛月にそう言ってもらえてすげー嬉しい。俺の方こそありがとう」
そう言ってくしゃっと笑う流川くんは、やっぱりすごく綺麗で。
ああもうすっごく好きだなあって思って。
だから。
「好き」
って思わず気持ちが、声がもれてしまった。



