『それで告白はいつすんの?』
「こ、告白!?」


ふわふわした空気に爆弾が落とされて心臓がドキっとする。


『付き合いたくないの?あたし的には結構脈アリだと思うけど』

「え?ええっと……」


付き合いたいかなんて考えたことなかった。
2日前自覚したばかりだし……


それに、みゃくありって何……?
考えることが多すぎて頭がパンクしちゃいそうだ……


『まっ、凛月の自由だけどさ。それにしても凛月に好きな人なんて、前までだったら考えらんなかったな』


しみじみした声に、うんと頷く。


『その気持ち、大事にしなね』
「ふふ……うん。ありがとう」


こうして麻妃と話していると、彼女にすごく会いたくなってくる。
楽しくて嬉しいのに、ちょっとだけ寂しい。


『……思ったより元気そうでよかった』
「え?」


呟くように言った言葉に驚く。


『最近、連絡してくる頻度めっちゃ減ってたし、返事来てもなんか元気なさそうで心配したんだから』


まさかそこまで察されていたなんて思わなかった。
本当……麻妃のこういうところ、特に頭が下がるなあ。


「ごめんね……もう、大丈夫だから」
『ならよし!さてはまた流川のおかげだな~』


からかう口調に顔が赤くなる。


「な、なんで全部わかるのっ!?」

『あはは、やっぱりね~。あーあ、もうほんと妬けるなー』


麻妃の笑い声につられて笑う。
久しぶりの電話は、とても幸せな時間だった。