流川くんは驚いて、お姉さんがいることを信じられないのか体が固まっていた。
でも、私もすっごく驚いてる。
部屋にこもって、長い間会ってないって聞いた。
でもそっか。
この前、連絡が返ってきたって言ってたから。
「な、なんでここに……」
「ふふ。千那がパーティーに参加してるって聞いたから、会いにきたの」
優しい表情で微笑むお姉さんは、長い間部屋でひとりぼっちだった人だなんて考えられない。
それにその笑い方、本当にそっくりだ。
「……それなら、連絡してくれたって」
「ごめんね。驚かせたかったの」
にこにこと笑うお姉さんと、どこか苦しそうに唇を噛む流川くんは対照的だった。
でも、どんどんお姉さんの表情も崩れていく。
「……本当に、ごめんね千那。ずっと、長い間……」
「謝らないでよ、姉ちゃんは悪くない」
「……じゃあ、ありがとう千那」
そう言うと、お姉さんの瞳からぽろぽろと涙がこぼれていく。
それを見た流川くんは静かに俯いた。
ぽたぽたと涙が雨のように床へ落ちていく。
お姉さんが流川くんの方へと駆け寄ると、ぎゅっと優しく抱きしめた。
流川くんもお姉さんの背中へと腕を回す。
その光景は、私にはあまりにも眩しくて。
「……よかった。俺、姉ちゃんに嫌われたんじゃないかって、ずっと……」
「……千那のこと嫌うわけないでしょう」
2人が愛し合って大切に想い合っていることが痛いくらい伝わった。
優しくて、温かい光景。
思わず私まで泣いてしまいそう。
よかった、ほんとによかった。
返事がきただけじゃなく、こうしてまた会えて。
……家族って、姉弟っていいな。
すごく嬉しいのに、自分はそうではないのだとどこか寂しい。
でも、前みたいな思考にはならないから。
「……よかった」
ちゃんと心から祝福できる。
でも、私もすっごく驚いてる。
部屋にこもって、長い間会ってないって聞いた。
でもそっか。
この前、連絡が返ってきたって言ってたから。
「な、なんでここに……」
「ふふ。千那がパーティーに参加してるって聞いたから、会いにきたの」
優しい表情で微笑むお姉さんは、長い間部屋でひとりぼっちだった人だなんて考えられない。
それにその笑い方、本当にそっくりだ。
「……それなら、連絡してくれたって」
「ごめんね。驚かせたかったの」
にこにこと笑うお姉さんと、どこか苦しそうに唇を噛む流川くんは対照的だった。
でも、どんどんお姉さんの表情も崩れていく。
「……本当に、ごめんね千那。ずっと、長い間……」
「謝らないでよ、姉ちゃんは悪くない」
「……じゃあ、ありがとう千那」
そう言うと、お姉さんの瞳からぽろぽろと涙がこぼれていく。
それを見た流川くんは静かに俯いた。
ぽたぽたと涙が雨のように床へ落ちていく。
お姉さんが流川くんの方へと駆け寄ると、ぎゅっと優しく抱きしめた。
流川くんもお姉さんの背中へと腕を回す。
その光景は、私にはあまりにも眩しくて。
「……よかった。俺、姉ちゃんに嫌われたんじゃないかって、ずっと……」
「……千那のこと嫌うわけないでしょう」
2人が愛し合って大切に想い合っていることが痛いくらい伝わった。
優しくて、温かい光景。
思わず私まで泣いてしまいそう。
よかった、ほんとによかった。
返事がきただけじゃなく、こうしてまた会えて。
……家族って、姉弟っていいな。
すごく嬉しいのに、自分はそうではないのだとどこか寂しい。
でも、前みたいな思考にはならないから。
「……よかった」
ちゃんと心から祝福できる。



