「ごめんなさい、お待たせしました!」
ふわふわ揺れるスカートが落ち着かず、手で押さえて顔を上げる。
視界に入ったのは、黒のジャケットにすらっとしたパンツをはいた流川くんだった。
「……」
思わず黙って見惚れてしまうくらいかっこいい。
ぼーっと見ていると、流川くんが近づいてくる。
「凛月、すげーかわいい」
「っえ!?」
綺麗な顔で微笑まれて心臓が飛び跳ねる。
そうだ、自分の格好のこと、流川くんのことで一瞬忘れてた……!
「ドレスもメイクも似合ってる」
「あ、ありがとう……!」
は、恥ずかしい……!
顔を上げていられなくなって下を見る。
すると、イヤリングにそっと触れられてすぐに視線が戻った。
「……付けてくれてるんだ……ほんとにかわいい」
「ちょ、ちょっと待ってっ……!」
そんな顔で微笑まれたらまた変になる。
直球で褒めたら勘違いするから気をつけてって、流川くんが言ってたのに。
嬉しいけれどなんだか腑に落ちない。
だから。
「……流川くんもすごくかっこいいよ」
「え?」
きょとんとしている彼を見上げる。
「きっちりした格好も、ワックスで整えてる髪型もかっこいい」
「……!」
ちょっと語彙力がないけれど、本心だから許してほしい。
彼は私の意図に気づいたのか、顔が赤く染まっていく。
「……凛月」
「ふふ」
彼のその顔を見たら満足した。
最近ずっと私が照れてばっかりだったし、仕返しが成功したみたいで嬉しい。
ガチャンと扉が開くと、清さんが顔を出す。
カッチリしたスーツを着ていて、"素敵なお祖父さん"という感じがする。
「待たせたね2人とも。タクシーが来たから乗ろうか」
「はーい」
清さんに呼ばれて、パーティー会場へと向かった。
ふわふわ揺れるスカートが落ち着かず、手で押さえて顔を上げる。
視界に入ったのは、黒のジャケットにすらっとしたパンツをはいた流川くんだった。
「……」
思わず黙って見惚れてしまうくらいかっこいい。
ぼーっと見ていると、流川くんが近づいてくる。
「凛月、すげーかわいい」
「っえ!?」
綺麗な顔で微笑まれて心臓が飛び跳ねる。
そうだ、自分の格好のこと、流川くんのことで一瞬忘れてた……!
「ドレスもメイクも似合ってる」
「あ、ありがとう……!」
は、恥ずかしい……!
顔を上げていられなくなって下を見る。
すると、イヤリングにそっと触れられてすぐに視線が戻った。
「……付けてくれてるんだ……ほんとにかわいい」
「ちょ、ちょっと待ってっ……!」
そんな顔で微笑まれたらまた変になる。
直球で褒めたら勘違いするから気をつけてって、流川くんが言ってたのに。
嬉しいけれどなんだか腑に落ちない。
だから。
「……流川くんもすごくかっこいいよ」
「え?」
きょとんとしている彼を見上げる。
「きっちりした格好も、ワックスで整えてる髪型もかっこいい」
「……!」
ちょっと語彙力がないけれど、本心だから許してほしい。
彼は私の意図に気づいたのか、顔が赤く染まっていく。
「……凛月」
「ふふ」
彼のその顔を見たら満足した。
最近ずっと私が照れてばっかりだったし、仕返しが成功したみたいで嬉しい。
ガチャンと扉が開くと、清さんが顔を出す。
カッチリしたスーツを着ていて、"素敵なお祖父さん"という感じがする。
「待たせたね2人とも。タクシーが来たから乗ろうか」
「はーい」
清さんに呼ばれて、パーティー会場へと向かった。



