「お邪魔します……」
左手でカゴを抱えて、右手でドアを開ける。
黒色で統一された綺麗な部屋。
だけど、机の上に読みかけの本があったり、ベッドの上にパーカーが置いてあったりして生活感がある。
私が流川くんの部屋に入ったのは初めてだ。
流川くんが私の部屋に来ることはあるけれど……
なんだか不思議な気持ちだなあ。
机の横にカゴをそっと置く。
すると、小さめの写真立てがあるのに気づいた。
思わず視線がそちらに向く。
「わ、綺麗な人……」
言葉が出てしまうくらい美しい人が写っていた。
綺麗な恰好をした女性が2人、仲が良さそうに笑っている。
あれ、この右側の人見覚えがある……
そうだ、女装をした流川くんだ……!
今よりちょっと幼いけれど間違いない。
それじゃあ、このとても似た人は……
お姉さん、かな。
優しくて、こんなに綺麗でかわいくて、素敵な人。
あれから流川くんは、お姉さんのことを何も話さない。
連絡が返ってきたのかどうかとか、いろいろ気になってしまうけれど、無理やり聞くわけにはいかないし……
うーん、と考えていると、階段を上ってくる足音が聞こえてくる。
絶対流川くんだ……!
ど、どうしよう……!と考えているうちに、扉がバンっとすごい勢いで開いた。
左手でカゴを抱えて、右手でドアを開ける。
黒色で統一された綺麗な部屋。
だけど、机の上に読みかけの本があったり、ベッドの上にパーカーが置いてあったりして生活感がある。
私が流川くんの部屋に入ったのは初めてだ。
流川くんが私の部屋に来ることはあるけれど……
なんだか不思議な気持ちだなあ。
机の横にカゴをそっと置く。
すると、小さめの写真立てがあるのに気づいた。
思わず視線がそちらに向く。
「わ、綺麗な人……」
言葉が出てしまうくらい美しい人が写っていた。
綺麗な恰好をした女性が2人、仲が良さそうに笑っている。
あれ、この右側の人見覚えがある……
そうだ、女装をした流川くんだ……!
今よりちょっと幼いけれど間違いない。
それじゃあ、このとても似た人は……
お姉さん、かな。
優しくて、こんなに綺麗でかわいくて、素敵な人。
あれから流川くんは、お姉さんのことを何も話さない。
連絡が返ってきたのかどうかとか、いろいろ気になってしまうけれど、無理やり聞くわけにはいかないし……
うーん、と考えていると、階段を上ってくる足音が聞こえてくる。
絶対流川くんだ……!
ど、どうしよう……!と考えているうちに、扉がバンっとすごい勢いで開いた。



