ぽちゃん、と音を立てて湯船に浸かる。
頭も体も綺麗にしたら、心もスッキリした気がする。
このままこの暗い気持ちも流れてしまえばいいのになって、何度願っただろう。
実際はそんなことできなくて、自分で解決するしかない。
「……綺麗に治ったなあ」
濡れた腕を伸ばす。
たくさんあった痣もほとんど治った。
まだ残っているものもあるけれど、もう色は薄い。
約一週間後にあるパーティーのときには、きっと綺麗になっているはずだ。
不思議だな。
こんな綺麗な腕、私じゃないみたい。
痣の心配もせずにあのドレスを着ることができる。
それだけじゃない。
半袖だって、オフショルダーだって、水着だって着られる。
そうだ、ずっと憧れて遠かったものを……私が?
着てどうするの、どうなるの。
可愛くない私がおしゃれして誰が喜ぶの。
「……っ」
こんな綺麗な肌、私じゃない。
違和感しかない。
私は生まれてくる資格のない人間で、悪い子で。
こんな、綺麗な体じゃダメだ。
罰さないと、傷つけないと……!
「凛月ー!もう2時間近く入ってるけど、起きてる?」
「……っ!」
流川くんの声だ。
はっとして、手から力が抜ける。
私、何して……
息が荒い、暑い、頭がくらくらする。
さっき流川くん何て言ってたっけ……
「凛月ー?」
また名前が呼ばれて、意識がさっきより少しスッキリする。
「……流川くん。ごめん大丈夫……上がるね」
ゆっくり立ち上がる。
それでもやっぱりくらくらした。
頭も体も綺麗にしたら、心もスッキリした気がする。
このままこの暗い気持ちも流れてしまえばいいのになって、何度願っただろう。
実際はそんなことできなくて、自分で解決するしかない。
「……綺麗に治ったなあ」
濡れた腕を伸ばす。
たくさんあった痣もほとんど治った。
まだ残っているものもあるけれど、もう色は薄い。
約一週間後にあるパーティーのときには、きっと綺麗になっているはずだ。
不思議だな。
こんな綺麗な腕、私じゃないみたい。
痣の心配もせずにあのドレスを着ることができる。
それだけじゃない。
半袖だって、オフショルダーだって、水着だって着られる。
そうだ、ずっと憧れて遠かったものを……私が?
着てどうするの、どうなるの。
可愛くない私がおしゃれして誰が喜ぶの。
「……っ」
こんな綺麗な肌、私じゃない。
違和感しかない。
私は生まれてくる資格のない人間で、悪い子で。
こんな、綺麗な体じゃダメだ。
罰さないと、傷つけないと……!
「凛月ー!もう2時間近く入ってるけど、起きてる?」
「……っ!」
流川くんの声だ。
はっとして、手から力が抜ける。
私、何して……
息が荒い、暑い、頭がくらくらする。
さっき流川くん何て言ってたっけ……
「凛月ー?」
また名前が呼ばれて、意識がさっきより少しスッキリする。
「……流川くん。ごめん大丈夫……上がるね」
ゆっくり立ち上がる。
それでもやっぱりくらくらした。



