コンコンコン、と控えめにドアをノックする音で目が覚める。
「凛月、まだ寝てる?」
声は小さいけれど、しっかり聞こえた。
時計を見るともう夕方の5時で、熟睡してしまっていたことに気づく。
慌ててベッドから体を起こす。
あれ……私、部屋に戻ってからベッドに寝転んだっけ。
疑問に思いながらも、ドアを開けた。
「ごめんね流川くん、私ずっと寝てたみたいで……」
「全然いいよ。悪い、起こしちゃったな」
申し訳なさそうに謝る彼に、大丈夫だよと答える。
「よく眠れた?」
聞かれてドキッとした。
今朝のことを思い出して、勝手に気まずくなる。
「……うん」
夢を見ることもなく、本当にぐっすり眠れた。
少しだけ体がだるいけれど。
流川くんは安心したように微笑んだ。
その表情を見るのが久しぶりな気がして、なんとも言えない気持ちになる。
「そっか、よかった。ご飯食べる?」
「……ううん」
いつもなら絶対に「うん」と答えていたけれど、首を振った。
何か言われるかなと思ったけれど、彼はわかったと言うだけで何も聞いてこない。
「じゃあ、お風呂入る?」
「うん」
正直動くのもだるいけれど、お風呂は入らないと。
「わかった。お湯入れたところだから、ゆっくり入っておいで」
「ありがとう」
それだけ言うと、彼は1階へと降りていく。
いつもは近かった背中が今はなんだか遠くに感じて、少し寂しかった。
「凛月、まだ寝てる?」
声は小さいけれど、しっかり聞こえた。
時計を見るともう夕方の5時で、熟睡してしまっていたことに気づく。
慌ててベッドから体を起こす。
あれ……私、部屋に戻ってからベッドに寝転んだっけ。
疑問に思いながらも、ドアを開けた。
「ごめんね流川くん、私ずっと寝てたみたいで……」
「全然いいよ。悪い、起こしちゃったな」
申し訳なさそうに謝る彼に、大丈夫だよと答える。
「よく眠れた?」
聞かれてドキッとした。
今朝のことを思い出して、勝手に気まずくなる。
「……うん」
夢を見ることもなく、本当にぐっすり眠れた。
少しだけ体がだるいけれど。
流川くんは安心したように微笑んだ。
その表情を見るのが久しぶりな気がして、なんとも言えない気持ちになる。
「そっか、よかった。ご飯食べる?」
「……ううん」
いつもなら絶対に「うん」と答えていたけれど、首を振った。
何か言われるかなと思ったけれど、彼はわかったと言うだけで何も聞いてこない。
「じゃあ、お風呂入る?」
「うん」
正直動くのもだるいけれど、お風呂は入らないと。
「わかった。お湯入れたところだから、ゆっくり入っておいで」
「ありがとう」
それだけ言うと、彼は1階へと降りていく。
いつもは近かった背中が今はなんだか遠くに感じて、少し寂しかった。



