「ガキじゃないよ、もう立派な大人だよ。年齢で言ったらもう結婚できるし!」
「……」
だから、それだと思った。君を離したくなくて、俺だけ見てて欲しくて。
「なら、俺と結婚する?」
100%ドン引きされるであろう言葉を思わず口にしてしまった。音にしてからバカが、と自分を呪いたくなった。
初めてのご飯で、10歳も年上のおじさんにメッセージでしかやり取りしてないやつに、いきなり結婚とか言われたら俺なら逃げるわ。この人頭大丈夫ってなるわ。
「いや、あー、あの、今のはなんでいうかその、」
「……」
言い訳を考えろ。冗談って言うか?でも、冗談でそんなこと言うやつだとは思われたくない。でも、ガチだと言われたらそれはそれで重た過ぎるだろ。相手はまだ17歳だぞ。
「あの、なんていうかだな、そのあれだ」
「……私で、いいんですか?」
「は?」
「私のこと、奥さんにしてくれるんですか?」
「え……」
「……え、嘘なんですか……?」
「いや……」
「……」
「いや、逆に、なってくれるのか?」
こくりと頷いた胡桃が可愛くて、もう、どうにかなりそうだった。絶対手放したくない。
でも、ふたりで決められることではないことは重々承知の上で胡桃の親にふたりで挨拶に行った。
怒られるのを覚悟して行ったけれど呆気なく了承されなんだか拍子抜けした。



