酔った勢いで、なんてかっこわるいことは分かってる。
それでも、会社の飲み会帰りどうしようもなく胡桃に会いたくなってしまった俺は、なんとも姑息な手段を決行する。
スマホの画面に指を滑らせて、俺らしからぬメッセージを送った。

「……せこいよな、本当」
てか、こんな時間まで起きてるか?寝てるよな。いや寝ててくれ。そしたらこんなダサいことしないで済む。
でも、会いたい。なんて女々しいにもほどがある、不甲斐ない俺。
こんなメッセージを送って、もし胡桃が寝てたら明日の朝見られるってことだよな。
と、冷静にそこまで考えて慌てて自分が送ったメッセージを取り消そうとした。まるで証拠隠滅をしようとしている犯罪者みたいに。



