「私の提案した人気商品よりも、彼氏様が自分の為に真剣に選んで下さったネックレスは彼女様にとってなによりも嬉しいと思いますよ」
「そういうものですか、ね」
「はい」
どうやらそういうものらしい。俺はおばさんが出してくれたネックレスの中から胡桃に似合うと思ったさっきのネックレスを指さす。
「あの、すみません、ではこれをプレゼント用にしていただいてもいいですか?」
「もちろんで御座います」
「あの、色々と聞いていただき有難う御座います」
「とんでもないです。彼女様きっとお喜びになられますよ」
おばさんにそう言われてなぜか訂正したくなった。親身に話を聞いてもらった。だから、俺も本当のことを話したくなった。おばさんからしたら商売だし、こんなこと聞いても困るだろうけど、
「あの、それ実は彼女じゃなくて、僕の……奥さんへの誕生日プレゼントなんです」
「あら、まあまあ、奥様へのプレゼントでしたか。先程は彼女様なんて失礼なことを言ってしまい申し訳御座いませんでした」
「いえ、こちらこそ曖昧に答えてすみませんでした」
「とんでもないです。奥様のことが本当に大切で大好きなのが伝わってきました」
「なんで、ですか?」
俺が問えば、おばさんは俺が選んだネックレスに付いた黄緑色の石を指した。
「こちらの石なんですがね、ペリドットという石になっておりまして石言葉が、」




