友達イジメ

ジッとユウジの顔を見つめると、不意に何かに気が付いたように目を丸くした。


「えっと……アキコちゃんの好きな人ってもしかして……俺?」


そう言って自分を指さすユウジ。


あたしは大きく頷いてみせた。


するとユウジの顔は更に真っ赤になってしまった。


あれだけ女の子のファンがいても、誰とも付き合ってこなかったという噂は、本当なのかもしれない。


「お、俺も……アキコちゃんのことが好きなんだ」


そう伝える声は緊張して震えている。


可愛くて、思わず抱きしめたい衝動に駆られた。


「本当に……?」


あたしは確認するように、上目づかいでそう聞いた。


ユウジは片手で口元を押さえて何度も頷く。


「じゃあ、あたしたちって……」


「付き合って欲しい」


あたしの言葉を途中で遮り、ユウジは勢いよくそう言って来た。