「ほら、早く全裸になってみせてよ」


あたしはそう言い、ローファーでヨシキの横腹を蹴りつけた。


思ったよりも力が籠っていたようで、ヨシキはうめき声を上げて横倒しに倒れてしまった。


「もっと蹴られたい?」


サチがそう言ったとき、ヨシキが慌てて体勢を立て直して「わかった」と、頷いた。


ニヤリと笑いあうあたしたち。


スマホで動画撮影を始めると、ヨシキはゆっくりとズボンベルトに手をかけた。


全身が震えているから、うまくいかないみたいだ。


「早くしてよ。あたしたちだって暇じゃないんだからさ」


そう言って急かすと、ようやくズボン下ろした。


キャラクターもののパンツが露わになり、あたしたちはまた大笑いだ。


「ヨシキって意外と可愛いものが好きなの?」


「このパンツってどこで売ってんの? 見たことないんだけど」


「ちょっと待って、笑いすぎてお腹痛い!」