ヨシキも、薄々はあたしたちのバッグに危険な人間がついていると理解してきている。


「……全裸でポーズを取らせて、撮影した」


ヨシキが震える声で言った。


それを聞いた瞬間、また噴き出してしまった。


「そっかー。じゃあ、それもやってもらおうかな」


そう言うと、ヨシキは真っ青になって左右に首を振りはじめた。


「そ、そんなこと……できるわけないだろ!」


まだ、あたしたちに反論するようなプライドが残っていたみたいだ。


散々恥ずかしい写真を撮影した後なのに、なにをいまさら嫌がっているんだろう。


「しらけさせないでよ。あんたが人にやらせたことでしょ?」


あたしはヨシキの背中に自分の足を乗せてそう言った。


「他人にやったことなんだから、自分でもできて当然だよね?」


「それは……」


ヨシキの体が小刻みに震え始める。


これほどの屈辱を味わった経験は、今までないのだろう。


それでも、やめるつもりなんてなかった。


ヨシキみたいな最低な犯罪者は、同じ目に遭うべきだ。