振り下ろされたスプーンはマキの眼球に突き立てられていたのだ。
耳をつんざくようなマキの悲鳴が屋敷内にこだまする。
「ここの父親がやったことだよ。スプーンで眼球をえぐり出す」
スズはそう言い倒れ込んだマキに馬乗りになった。
マキの眼球にはスプーンが突き刺さったままだった。
スズはスプーンの柄を持ち、アイスクリームでもすくうように眼球の中を一周させた。
マキの悲鳴が再び響く。
「ほら、取れた」
スズが力を込めてスプーンを引き抜くと、眼球がゴロリと転がり落ちて来た。
空洞になってしまったマキの目から、ダラダラと血があふれ出してくる。
「次はなんだっけ? 歯を引き抜くんだっけ?」
スズはブツブツと呟きながら立ち上がり、寝室の棚へと移動した。
「これこれ、歯を抜くときに使われたニッパーだよ」
そう言って振り向くスズは、満面の笑顔を浮かべている。
異様な光景に吐き気を覚えながらも、あたしとサチは動きことができなかった。
今日マキをイジメると知りながら協力するためにここまで来たから、助けを呼びに行くことはできない。
耳をつんざくようなマキの悲鳴が屋敷内にこだまする。
「ここの父親がやったことだよ。スプーンで眼球をえぐり出す」
スズはそう言い倒れ込んだマキに馬乗りになった。
マキの眼球にはスプーンが突き刺さったままだった。
スズはスプーンの柄を持ち、アイスクリームでもすくうように眼球の中を一周させた。
マキの悲鳴が再び響く。
「ほら、取れた」
スズが力を込めてスプーンを引き抜くと、眼球がゴロリと転がり落ちて来た。
空洞になってしまったマキの目から、ダラダラと血があふれ出してくる。
「次はなんだっけ? 歯を引き抜くんだっけ?」
スズはブツブツと呟きながら立ち上がり、寝室の棚へと移動した。
「これこれ、歯を抜くときに使われたニッパーだよ」
そう言って振り向くスズは、満面の笑顔を浮かべている。
異様な光景に吐き気を覚えながらも、あたしとサチは動きことができなかった。
今日マキをイジメると知りながら協力するためにここまで来たから、助けを呼びに行くことはできない。



