友達イジメ

☆☆☆

翌日。


学校へ行くために家を出たタイミングでサチからメッセージが届いた。


《サチ:昨日、夢の中にカオリさんが出て来た!》


ひどく興奮しているのか、所々打ち間違えている。


《アキコ:ちゃんとお願いした?》


《サチ:もちろん! これで本当に願いが叶うのかな!?》


《スズ:サチの願いお金だよね? 短期間で、どうやって大金が入るんだと思う?》


スズの疑問も納得だった。


よほどのことが起こらない限り、簡単に大金を手に入れることはできない。


あたしは歩きながらスマホを操作した。


《アキコ:手っ取り早い方法は宝くじだよね》


宝くじなら購入するだけで大金を手にすることができる。


ただ、その確率は低すぎて現実的ではなかった。


《サチ:あ……そういえば、あたし先月宝くじ買ったんだった》


《スズ:本当? 発表はいつ!?》


《サチ:わかんない。ちょっと家に帰って確認してみるから、今日は遅れる!》


そんなメッセージが来た後、サチからの連絡は途絶えた。