「よし!」
小さくガッツポーズをして仮眠室をそっと出ようとドアノブに手をかけた時背後でギシッと音がした。

「きゃっ!!!」

ビックリして大声で叫びかけた口を大きな手がふさいだ。

暗闇に目を見開いて、腰が抜けズルズル力が抜けていく私を、口をふさいだ人物が腰を支えて引き寄せた。

「こんな夜中に叫ぶんじゃねぇよ」

耳もとで聞こえたこの声、、、

「はっ服部先生!?」

口を鬱がれたままの私は、ふがふがしながら目の前で私を抱き寄せている人物に固まった…。