仮眠室で囁いて

「坂口と他に何人かで飲んで俺は仕事終わんなくて間に合わなかったんだ。
このホテルは俺と麻美で泊まるつもりで坂口に酔いつぶれたコイツを運んでもらったんだ」

先生はそう言うと私のナース服の首に指をかけてぐっと首もとを広げた。

「これが証拠。」

たちまち二人が真っ赤になって目をそらす。
「俺と一緒に泊まって一緒に出勤。
俺たち結婚予定だから坂口との噂なんて流さないでくれよ?
坂口が俺の婚約者に手を出してるって悪者になるからね。
じゃあな麻美」

スッと近づいた顔は私の唇に軽くふれた。