針入れが上手い…その言葉に看護学生の時に実習であった研修医を思い出した。 上手くできない私とペアを組むのをみんなが嫌がり、研修医の先生がスッと私に腕を差し出してくれたのだ。 「好きなだけやれ。 …貸しだからな。看護師になったら絶対にうちにこい。俺のところで濃き使うからな」 あれっ、、、? この口調って誰かに似てない…? 思い出そうと記憶をたどっているとポンと肩を叩かれた。 振り向くと王子様スマイルを浮かべた坂口先生が立っていた!