「なっ内緒です!」

そう答える私の声にかぶり背後から

「プロポーズしたんだ。
俺も佐久間にあやかってあそこで口説いたんだよ」

振り向くと服部先生が医局に入ってきた。

「なんで…」

固まる私に不機嫌な顔で答える。

「緊急手術が入って呼び戻された。お前さぁ、何こいつらにかまわれてでれでれしてんだよ。
お前らも俺のお気に入りなのわかってるなら俺がいない隙に近づくな。

いいか、高橋と俺は結婚する!
それは決定事項だ!!
俺はモテてもこいつ以外は目にはいらない。
余計なことを吹き込むな。」


あぁ…先生……怒りにまかせて大声で…ナースステーションにあわてて逃げ込んだものの居合わせたスタッフたちが笑いをこらえて私を見つめた。